Guided Surgery を成功に導くために
症例の概要
59才女性 2009年8月初診 上顎の義歯の違和感、発音障害 2008年に下顎には無歯顎にボーンアンカードブリッジが装着されている。上顎を同様に希望されるも骨量が少なく、ベニアグラフトとサイナスリフトを行い限局した部位にシュミレーションソフトで設計を行い、ガイドを用いてインプラント埋入を行った。予め作製した即時荷重補綴物をセットした。
インプラントが術前に設計した位置に埋入されることは 解剖学的な要素だけでなく、生体力学的安定、補綴物の適合性、審美的を高め、ひいては治療の予知性、信頼性を高め、長期の安定した結果に繋がる。ガイドサージェリーはそれらを満たすために必須であるが、術中のガイドのズレが精度に大きく影響を及ぼすと言われている。ガイドを使うことより、どのように使うか(安定、維持、固定するか)が重要な鍵になっている。
図1 補綴設計を基にラジオグラフィックガイドを作製し、CT撮影する。データをシミュレーションソフトにて解析、骨量・骨質を確認してインプラント選択、本数、埋入位置の決定を行う。
図2 オーダーにて作製されてきた骨支持ガイドと骨モデルを用い 事前にモデルサージェリーをおこない、解剖学的な安全性を再確認。また、臨床応用し易いようにガイドの調整をおこなう。
図3 骨支持ガイドのセンターへの位置決め、安定が重要である。固定はアンカーピン、ドリルバンドル、手指を併用する。また、誤差を最小限にするため、ガイドサージェリーではセンターよりからのドリリングが基本になる。
図4 ドリルが抵抗なく形成されて行くことが肝要である。形成したドリルホールが順に固定源となるよう、アンカーピンを使用する。ピンを1本1本増やして固定源としてガイドを安定させ、太いドリルのぶれを押さえる。左→中央→右
図5 ガイドを使ってのインプラント埋入は、さらなる強固な固定が必須となる。アンカーピンの間(左、右)を埋入していく。このケースはインプラントマウントでガイドをさらに固定(中央)し、他の部位の埋入を行っている。
図6 誤差とぶれのない形成は初期固定も確実にする。レントゲン上でほぼ計画の位置に埋入できていることがわかる。補綴主導であるため、予め生体力学的、審美的な配慮を行った理想的な暫間補綴物も用意しておくことが可能。即時荷重にも対応できる。
図7 補綴医とチームワークを組むことで、(治療前義歯含め、補綴は池袋開業の小林充典先生による)外科医は治療全体の負担を軽減することができることで手術に集中することが可能になる。チームワークでなければできない素晴らしい結果となる。